ユリ科ネギ属の多年草ニンニクは、古代エジプトの時代より、最強の強壮食、また香味野菜として親しまれています。有臭ニンニクはヨーロッパでは医薬品として使われています。
日本へは10世紀より前に、中国から渡来して栽培されていたと考えられていて、「源氏物語」では『極熱の薬』として登場しています。
ニンニク特有の成分は、硫化アリル化合物。アリシンは匂いの元で、強力な殺菌、解毒、抗酸化作用をもっています。さらにアリシンはビタミンB1と結合するとアリチアミンとなり、ビタミンB1の分解酵素にふれても分解されず、ビタミンB1の作用を持続させます。ビタミンB1は炭水化物の分解を促進して、エネルギー源となるブドウ糖の産生を助ける作用があり、疲労回復に効果を発揮し、また脳を活性化してくれます。
またニンニクに含まれるスコルジンという成分も重要です。スコルジンは、抹消血管を拡張して血行を良くし、新陳代謝を活発にして、食べたものを完全燃焼させてエネルギーに変える作用があります。疲労回復に効果があり、心臓の働きを活発にし、ホルモンを刺激して、精子の増殖を促す作用もあり、直接的に強精・強壮作用も期待できます。
他にもニンニクに含まれるアイリンは分解酵素アリナーゼの働きで一部がアリシンに変わって胃酸分泌を促し、消化促進、食欲増進に効果をあげます。
これら硫化アリル化合物には強力な脱コレステロール作用があり、血管の若さの保持に役立つほか、体を温め、発汗、消化など代謝活動を高めます。
最近では、免疫力増強による癌の予防延命効果が注目されています。しかし食べすぎは貧血や胃潰瘍を促進することがあるので、適度な摂取をおすすめします。

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